28Y.1・15/木立 悟
肩の上のものたちは再び去った。世も肩も結局は自分を苦しめただけで何ももたらさなかった。目覚めは長くなったが、終わりはさらに近づいた。
雪が空にもどるのを見て泣いた。自分にはこんな美しいものが見えることもある。だが、泣くだけで何もできない。自分にはこの光景しかないと
わかっていながらクズをつないで歩こうとする。背を向けて、目は見ているのに、背を向けて、歩こうとする。
冷たいものが、より冷たいものの前で溶けてゆく。
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