雲雀/AB(なかほど)
雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しから
「 」
って聞こえた
それが
はじまりで
それで
おわりのようだった
結局
きみにとっては
ってつぶやいた
空から
あるいは心臓から
声が
声が
遠くの声が
まだその声が
聞こえるうちに
両腕をひろげて
こころを見せてあげなくちゃ
僕もだよ
って
芝にしゃがみこんで
それから
抱きしめるように
雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しのように
そうね
って聞こえた
それから
静かに抱きしめるように
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