雲雀/AB(なかほど)
 
雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しから

「  」

って聞こえた


それが
はじまりで
それで
おわりのようだった

結局
きみにとっては
ってつぶやいた
空から
あるいは心臓から

声が



声が

遠くの声が
まだその声が
聞こえるうちに


両腕をひろげて
こころを見せてあげなくちゃ
僕もだよ
って
芝にしゃがみこんで
それから
抱きしめるように




雲の隙間から降りてくる
やわらかい陽射しのように

そうね
 
 って聞こえた


それから
静かに抱きしめるように






  
   グループ"連音(れのん)"
   Point(8)