【短歌三首】Kanon、それから/川村 透
 
・保育器の硝子を叩き切れ長の瞳で世界に問いかけている

・足指のかげろふ色の肉の子よ赤き頬よせ目を閉じてみる

・あくがれて恋人のごと抱きよせむ赤子のキスに二の腕泡ぶく





Kanon、花を掲げる、オト。



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