あたししあわせだったとつぶやきながら愛するひとの腕の中で/モリマサ公
 
ふとんも干したし
ごはんも食べたし
現実的にはそうもいかなかった
これ以上借金を増やすわけにはいかない
誰もいない今しかない
よし
「死のう」
いってみたもののとりあえず干したてのふとんで寝てみることに





「死んで」といわれて横を向く
やっぱ一緒には無理だなとおもう
今すぐにといわれてやっぱ無理だなとおもう
六畳が一瞬気まずいフンイキになる
よこから彼女の親友と名乗る男が「おまえ飲み過ぎだぞー」と肩を抱くと大声で泣き始めた





じゃあ「死ねば」
死ねばいいじゃん
といったら激怒した
あんなにさっきまで死にたがっていたけどそうじゃない
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