息継ぎの音階/かぜきり
 
た)
息継ぎをしながら
今夜も泳いでいます(およいでいます。およげてるのかな。)

見渡しても繋がらないその深い呼気を
自らたぐる必要性を
どこからともなく訪れることを
期待しているのことを
触れないことを
問わず問えず問いかけられず
不をかぞえていることを
かぞえています
ああ、すこし量が足りないようです
すこしだけ

満ちた砂



うたをかえましょうか

いえ

わたしが
うたいましょうか

合いの手の息継ぎを

いいえ

やはし
己で
うたいましょうか
月夜の姿をそのままに
なぞらえる事を
そっと堪えて
   グループ"定点観憶測「驕り」"
   Point(3)