ノート(砂とささやき)/
木立 悟
柱 文字 からだ
数千年の空の筒
蜘蛛の巣の雨
冷たい青
はらいのけては肌に生え
夜明けを夜明けに呼ぶ鉛
炭の地平に羽と浪を描く
真昼の軍政
砂とささやき
ここまでが午後と
線を引き
まもる気さえ無いうなじの航跡
高いゆらめきにはさまれた径
やわらかくやわらかく昇る径
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