ノート(無風)/木立 悟
 






氷河期が
水たまりに立っている


前を向いたまま
あとずさる


光を手放し
今も 拒んでいる


忘れた 忘れた
だからどうした


おまえの親の
仇なら燃やした


まとわりつくな
羽を散らすな







空と同じ大きさの
細工された写真を着て
偽物はずっと偽物のまま
無風のままにたなびいている

















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   Point(2)