わたしは/アンテ
 

                  「メリーゴーラウンド」 16

  わたしは

高校受験の進路選択が絶望的だって状況も
実感がないのがホントのところ
部屋の本棚にならんだ本のタイトルによると
わたしは以前
お医者さんになりたかったそうだ
そうでなくても
ようくんといっしょに生きるには
ちゃんと大学を出て
仕事を見つけなければならない
そんな風に
常識的なレールに今さら乗ってもしかたないし
自分のなかから聞こえる声に
従おうって
いちど決めると
気持ちが楽になった

好きなこと
やりたいことってなんだろう
人生がキャンディがたくさん入った入れ物なら
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