宮沢賢治の詩メモ/石川和広
宮沢賢治の詩を読むのは、とても辛い
自分の苦に、まといついてくるみたいだから
彼は、いつもじたばたしている「デクノボー」であるから
辛いけど、あざとい詩もあるけど、美しいから困る
日本語がうつくしいというより、彼はエスペラントを勉強したり、サハリンまで行ったりしている。色んな言葉の奥底をたどって、それらをぶつけ合って苦しんでいる。妄想している。声を聞く。その音色が彼の詩である、か。
様々な不協和な音をミクスチュアーする。その楽器・音の箱が賢治だろう。
そして、音たちが、(確信犯的に?)彼のやまい(宿業、因果と考えていたろうが)と響きあう。
それがモロに出てくる詩がある。
「鬼言
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