フラグメンツ #91〜100/大覚アキラ
#91
うそをつくリズムの軽やかさで
ほんとうのことを
片っ端からはぎとっていく
次から次に鮮やかなスピードで
まるで手品のように
#92
頭蓋のドームの中に
爆発する星たちが詰まっている
閃光を放ちながら
渦を巻く銀河
喉笛
鳴り響く
星と星のあいだの
エーテルで満たされた空間に
掌の上の
無限
瞼の奥の
刹那
歌声
歌声
遠い
歌声
#93
おじいさんは山へチーマー狩りに
おばあさんは川へ詮索に
まあまあおじいさん
今どきチーマーなんてい
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