【家庭の詩学】 #5 「エス」のはなし/043BLUE
 
識」の世界は、本来「混沌」の状態だと思います、そこに答えはない。ただし、「意識をもった自我」がそこまで広がり、「コミュニケーション」が取られるときに、「混沌・カオス」から「秩序・コスモス」が生まれるのだと思います。シュルレアリスト達は「無意識の領域」に足を踏み入れたことで喜んだ、でもそこは前人未到の地ではなく過去の偉人達や、聖人達の足跡がついていた。ちょうど「月」や「火星」に足跡を残すような功績だったといえるかもしれない。でもそこには、何もない、ただ殺伐とした「混沌」があるだけなのだろう。ぼくらがこれからすべきことは、いわば「テラフォーミング」(惑星地球化計画)のようなものではないだろうか。そこに
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   グループ"【家庭の詩学】 シリーズ#1−5"
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