拙さの消滅/陽向(2躯-30〜35)
 
そこ、という扉を開けると
静けさを変えたがる少年の嘆きで覆われる
いずれという名のもとでは、いくつもの野望が彼の手をひく
そしていつものパターンでは、その思考に飲まれているばかりだ
拙くてもいい、文章として上手く書かれていなくてもいい、一度考えてみよう
そこにいる僕の手をひこうとする対象は、どこにあるのか
他者、または環境、学問、羨望の対象はどこにあるのか
そのいつものパターンの思考回路はどこにあり、それはいつまで続くのか
そしてそれは拙い子供のいつからかから、あなたの中でいつまでも巣食う
もうやめてしまえ、放棄だ、ここからの脱却に僕は専念を変えたのだ
嗚呼、もうこの身このままで在り続けるのだ、もう拙い羨望はいらない、ただ呼吸が楽になるだけを得てして、日々を歩もう

一日一日が、とっておきだ

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