まにまにダイアリー?まつげちゃんとデジャブ/そらの珊瑚
 
待ち合わせのカフェで読みかけの文庫本を読む。
雨の日の本の紙は水分を含んでかすかにしっとりしていた。
まるで息をしているかのように。

そうこうしているうち、まつげちゃんが現れた。
久しぶりに会ったまつげちゃんは、相変わらずまつげが長かった。
まつげちゃん、というのはもちろんニックネーム。
彼女とは小学生5年生のときに同じクラスになってからの友達。
彼女のまつげはとても長くなんとマッチ棒が3本も乗ったのである。
ビューラーなんぞなくとも、くるんと上を向いたまつげは長くかつ強靭であったのだ。
今目の前にいる彼女のまつげも湿気なんかどこへやら、くるんとしている。

久しぶりだね
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