6月のくま/
はるな
いったいこの夜の誰が
朝をつれてこられるだろう
あんなに熱い背中をして
泳ぐみたいに生きたのに
6月のくまみたいに不機嫌になって
木の実や空洞をぱりぱりかじりながら
いくらでも理不尽なことを言って
たとえば空が裏返るくらい
愛しい夜で塞いで
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