十代/ふるる
 
達の嬌声を
浴びてスターはますます一人
まるでパーティーが終わった菓子皿にポプコーンがひとつきり
誰も手を出さずしけてゆく

雨降りにむずがゆい耳と大通り
耳をすませば街の言葉が分かるなんて
冗談とだじゃれだけはうまいね詩人は
信じても孤独だろう

バーゲンの列に並ぼう
とりあえずできるのは
それくらいのことだし
きっと彼らもわかってくれる
一軒家の前の道が綺麗なのは
毎朝そこに住んでいる人たちが
掃除しているからだし
すずらんの白さも君を
一瞬笑顔にしたし

今書いているこういう詩を何て言おう?
陳列詩かな
作者の好きな言葉やフレーズをただ陳列してるってことで
許してもらおう
きっとわかってくれる
だって彼らはぼっちにはほんとうにやさしい


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