アドスの竜退治(二)/朧月夜
しかし、戦士エイソスとその手勢だけでは、
すべての竜を屠るのは無理であろうと思われた。
それゆえに、戦士エイソスは無二の友である、
アイソニアの騎士の手を借りることにしたのだった。
アイソニアの騎士は、喜んでエイソスの加勢をした。
魔導士エインスベルと、盗賊ヨランも彼らの味方をした。
アイソニアの騎士は、一人で三体の竜を相手にした、
戦士エイソスは、一人で二体の竜を相手にした、
手勢となった者どもは、三人で一体の竜の相手をしたにも関わらず。
彼らの力は圧倒的だった。一人で何倍もの兵と同じ力を発揮した。
そして、アドスの竜たちは次第に追い込まれていった。
アドスの竜たちは、体内に魔力を溜め込むことで、その力を発揮する。
それを外から?ぎ取られれば、弱き獣と同然だった。
空を飛ぶ大鷲、それらと何ら変わりなくなってしまったのである。
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