ハーレスケイド、探索(七)/
朧月夜
どはないのですか?」と、ヨラン。
「それはいずれ分かりましょう。ですが、わたし自身がわたしのことを知るためには、
今後数千年の時間が必要とされましょう。いいえ、数万年でしょうか」
ヨランは、オーマルの言葉に圧倒されるようであった。この世には、
すべての先を見通す、言い換えれば、世界を変えることも出来るような存在がいるのか、と。
「よく分かりました。今はただ、わたしどもを導いてください」
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