明るい闇の中で(八)/朧月夜
「今一度問う。お前は、わたしに従うか、従わないか?」
「ふん。その結果を見たいのであれば、今すぐわたしを釈放することだな。
そこに、お前の見たい結果も見えてくることだろう、魔導士よ」
「わたしの見たい結果?」──エインスベルは、そのとき戸惑うようであった。
(今、自分は自由の身である)ということを、彼女は知っていた。
だが、その自由とはいかに使われるべきものだろうか?
策謀に対してか? 己の人生に対してか? そこに、目まぐるしい混沌があることを、
エインスベルは分かっていた。すでに、自分は世界によって引き裂かれたいる存在だ、と。
エインスベルは、最後の問いかけをフランキス
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