ラゴスの動向(六)/朧月夜
 


「予備兵力を招集する、という点においては賛成です」
「アースランテと即座には事を構えない、という点において賛成いたします」
シュランクとケンパは、それぞれに返答した。お互いに睨み合いながら。

「先の戦争において、アースランテは侵略国家だった。しかし、此度はちがう。
 アースランテは、国民の総意において、国土の回復を望んでいるであろう。
 このような民を敵にするのは、手ごわい。両者とも、くれぐれも油断するな!」
   グループ"クールラントの詩"
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