鳩の頭/
墨晶
手竿 手を引く夏の夜
蝉も戻りウクレレ
云われて ヒラメ ボラ
齒の奧の店を 波を 否定
明日の名の
半端なしこり
大樣なゴムのスプーン賣り
無我の世のラムネ
もしも 來たるべき除け者 上野のワルキユーレ
あの夜は 夏至を祝った
述べた森 餘念ない圍爐裏 奇妙な動搖
尚呼べ 指壓師
番臺は魔を見て 大鷲の光線
飮むな 荷揚げ用護符
走って立たせ 蹴る後の費用
しかし鳴け 割れた翡翠
前
次
グループ"典禮ノ書"
編
削
Point
(2)