エゴ・エリス? 私の鳩よ 汚れのないものよ 私の頭は露にぬれ  髪の毛も夜のしずくで濡れている/PAULA0125
 
見よ そこにて廻るは 肉付いた枯葉
揺れる花弁 それは指に 吸い付き離れない
羽根は重みを得て 歩く喜びを知る
風にそよぐだけの絹 脚を包んで 前へ出て
後ろ髪は 前へくりだし 踊る巫女

触れよ 拡がりゆく 蝶(えふぇくと)が見えるか
静寂は壊れ 歓迎の宴が 奥で始まり
生き物は皆 眠りより覚める
草は踊り明け暮れる 根と葉を使って
見た者は言う 「雛が孵るところだ」と

聞け 手向けられた 夕弔(ゆうばり)の花束
投げ込んだのは 織り姫と彦星
彼等が紐から 放たれている
唇のない者より 出ずる声
木の葉が 口吻を交わした音

含め そこは愛しい人の閨(ねや)
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