エゴ・エリス? 私の愛する方は、 自分の庭、香料の花壇へ 下って行かれました/PAULA0125
八〇一本の 薔薇が咲き
桃色の白百合 花開く
季節はなく 花を愛でる 心一つで
その楽園は 客人(まろうど)を招く
苗木は優しく 土の布団に寝かされ
愛らしい花芽を 待っている
純潔のきゅうこんは 土を被って
対のきゅうこんを 待ちわびる
麗しき恋人に 送るため
花摘む人が 腰下ろす
薔薇の棘は 柔らかく
百合の香りも また柔い
愛しき人よ 貴方を飾る この花は
愛しき人よ 貴方に贈る この花は
愛する心それだけで 育てられました
愛する人よ 貴方を抱きたい
愛する人よ 貴方を守りたい
庇護願う鋏で 揃えた切り口
愛する人よ 貴方がこの花束を抱く
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