手紙/虹村 凌
 
を見せて、君の膝の上で眠り、手を握った。
だから、俺は君に甘える事を許されないんだ、これ以上は。

愛しちゃいねぇ。
君の為に死ねないなんて思わない。
俺が死んで君が助かるのなら、俺は喜んで死のう。

君は幸せがどうこうと悩んでいたけれど、
そんなつまらない事で悩まないでくれよ。
君は答えを知っているだろう?

君の乳房に抱かれて眠りたい。
君の乳房の上で踊りたい。
君の乳房の中で。
その細い腕の中で、安心して眠りたい。
それだけだよ。
その細い身体と一緒に、湯船に浸かりたい。
雨の降る音を閉ざしたカーテンの奥で。
安らかな眠りを与えて欲しい。

君の、乳房の中で。














追伸
これは告白であって、あくまでも俺は君に甘えない。


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