エゴ・エリス? 主はわれらの羊飼い 私は乏しい事が無い/PAULA0125
主はわれらの羊飼い
私は乏しい事が無い
水の淀みが 映える大河の 寄合水(せせらぎ)に
薄墨は髪 櫛に移って 水の中で文字となる
爪櫛で綴る 言葉の群れ
絹は黒真珠 瞬き集めた 夜空の書
夕顔は星 花開かば空に 射干玉(ぬばたま)の月
宇宙(そら)は萌葱 光の五月雨を 星は受ける
我が王は 燃え伝えられ 腕(かいな)を広げ
胸に抱きしめ 慈しむ 紺碧の草原を
天翔る 踝(くるぶし)に 寄り添い立ち
招きに応じて 胸に飛びつく
肩へ乗せられ 希望の丘を示すは その容貌(かんばせ)
主は私だけの御者 私は恐れない 迷う事を
額に印を戴き しかし刻まれぬ 恵まれた羊
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