スローハロウィン・ローハロウィン/ゴースト(無月野青馬)
 
秋になると
書きたいことが増えてくるんじゃなくて
秋にならないと
書けないことがある


季節は巡り
太陽も巡る
軌道を変えながらでも
巡ることは止まない


カボチャにつきものの話でもあるのか?
「私」は考えている
季節は巡り
ハロウィンも巡る


カボチャは盗まれたり
被られたりしながら
それでも
実りは止まない


蝋燭の灯が
揺れているから
ランタンの瞳も
揺らめいている


べつに泣いていないのに
まるで泣いているみたいに
揺らめいて見える


秋になると
書きたいことが増えるんじゃなくて
秋にならないと
書けな
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  グループ"ゴースト詩集"
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