hang on to miracle−花飾り−/ゴースト(無月野青馬)
 
鋼鉄を蹴破るスピードとパワー
誰も持ってやしなくても
束になってかかれば
檻も破れるだろう
人が作ったものならば
人に壊せぬものはない
そのような理屈で
竜殺しを任され
怖じ気づくけれど
君の瞳の価値は
竜殺しだけではないけれど
誰も言わないからって
僕が言う自信はない
君の瞳に映る竜を
僕が代わりに殺せたら
君の瞳に映る竜の
炎を僕が吹き消せたら
でも
吹き消せないから
詩も音楽も映画も
夢物語なんだと気付く
みんな、それに気付くべきなんだ
僕には竜は殺せない
竜の炎も消せない
君の役に立てない
何の為に生きているのか
誰も教えてくれない

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