世界で最も哀しいポーカーテーブル/りゅうのあくび
 
が始まった
その誰かは深くは知らないのだけど
もう遠い果て何処かの記憶にある

涼やかで孤独な
政治ゲームを始めていた
ポーカーテーブルでは
ディーラーがシニカルな確率で
カードを配り終わるたびに
変わり映えもしない結果があるだけだった
ごく潰しのポーカーゲームは
ようやく終わったはずで
最期のカードを待っていた

そう投票をした人間たちは
賭けに付き合っただけ
では済まなかった
ジョーカー気取りもできない
素人女のポーカーフェイスが狂わせた
ラストゲームでは
もはや老人の汚い口先だけに
相手の素人女が
こだわり始めていた段階で
もう勝負は終わっていた
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