一億、総詩人社会/高橋良幸
 
*テープ起こし*

一億総ナントカ社会においては、一億人の集団意識をまず、切り刻まねばなりません
同調しすぎ、硬直するのが我が国の悪弊でありますから、近所のゴミ拾いでも人のメガネを拾わない、
どうせ俺の眼に合わないから拾わない、と宣言する、そういう市民であってほしいのであります
人の言葉を目にかけてから眼にかけないのは、詩人ぐらいのものであると、そう伺っております
(と、これはソーリがおっしゃったことですし、わたくしの意見ではございません)

我が国の社会におきましては、何の気なしに一億人がいつの間にか同じメガネをかけております
一般的なメガネ店と異なりまして、詩人は詩をひとりで
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