Cigaretteに灯された火/りゅうのあくび
っては
煙のように偏見が渦巻く
遮断された喫煙空間が点在する夜空に
今夜もCigaretteの火が点る
自らが煙草を
吸わないのにもかかわらず
Cigaretteを商うことによって
食事をして命を生き永らえる
人間が未だにいるのだろう
誰しもが買わない
煙草の自動販売機が
夜空を明るくしながら
果たして
脱法ハーブが都心より
撲滅されたニュースが
駆け巡ったことは
本当は嘘ではないだろうか?
何よりCigaretteは
唯一の合法ハーブとして
取引されているにちがいない
もちろん麻薬取引の対象からも
唯一の合法ハーブは除外されている
真実は僕らの肺を漆黒に
星のない夜空よりも
黒く鮮やかに染めている
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