真っ黒/アンテ
好きだったことが
壊れていくのは
かなしい
かなしい
その気持ちは
なにから生まれて
どこへ行ってしまうのだろう
なにかを好きでいることで
成立しているように
みえる世界は
でも
全然べつのなにかの都合で
変わったり壊れてしまったり
一方的で
ぼくたちは散らばった欠片を
大切に拾い集めて
後生大事にするしかないんだ
そしてそれは
好きだったことの
なんの役にもたっていなくて
別のなにかになって
それはやっぱり
同じように壊れてしまって
同じ気持ち
がくり返されて
ぐるぐるぐる
イヤな気持ちでいっぱいで
もうよそうって
想いだけ
[次のページ]
前 次 グループ"Poison"
編 削 Point(0)