真っ黒/アンテ
 

好きだったことが
壊れていくのは
かなしい
かなしい
その気持ちは
なにから生まれて
どこへ行ってしまうのだろう

なにかを好きでいることで
成立しているように
みえる世界は
でも
全然べつのなにかの都合で
変わったり壊れてしまったり
一方的で
ぼくたちは散らばった欠片を
大切に拾い集めて
後生大事にするしかないんだ
そしてそれは
好きだったことの
なんの役にもたっていなくて
別のなにかになって
それはやっぱり
同じように壊れてしまって
同じ気持ち
がくり返されて

ぐるぐるぐる

イヤな気持ちでいっぱいで
もうよそうって
想いだけ
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