『目玉二ア』  卵から始まるはな詩?/ただのみきや
 
イ感じ
しばし目を閉じて
至福の奏でに酔いしれる
熱量の普遍が
澄んだとろみを純白へと変えて行く 
そうして太陽を冠した美肌の極みへ
変貌する(ドキドキしちゃう)
今 噛み締める幸福
幸あれ此処に祝福あれ
ああ素晴らしき朝
素晴らしき人生――

 ふと 襟足に
     禍々しい気配

振り返ると
そこには菜箸をもった
妻が 
にこやかに
突然! 浄瑠璃人形のガブのよう

「スクランブルにしてあげる  



         《目玉ニア:2015年5月23日》





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