Miz 1/深水遊脚
 

「ということはあなたと私は対等。それでいいですね。」
「もちろん。」
「私、そういうところじゃないと参加して貢献する気にならないから。でもあなたはそう言ってくださるけれど、いまのお話を聞くと、対等というわけには行かなそうね。お兄様の幸政さんも、従兄弟さんの晴久さんも、女なんてって嫌ってそう。あなただってどうかわからない。」
「特別そういうことに厳しいみたいだね。」
話をそらされたようにも思えた。でも感情的に反発されなかったことは意外だった。そしてこのことで少しだけ気持ちが楽になった。
「もし入ってくれるとすれば、これから戦闘訓練に参加してもらうことになるね。さっき話したとおり、うちの家
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