創書日和「砂」/ゆうと
 

さらさらと
指の間からこぼれてく
砂は密かに熱を持ってた


(風があなたをさらってしまった)


足跡が
不機嫌そうにゆがんでく
波は静かに寄せては返す


(終わってしまった夏が来た)


砂浜の熱で焦げ付いた足の裏
今もあなたを思い出してる


  グループ"短歌"
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