短編フィクション/竜門勇気
論になりそうなのでドアを閉めると、モグラの奥方が挟まれてキュウと泣いた。
これはいけない。他所様の奥方をぺしゃんこにぼくはしてしまったのだ。これは許されない。謝っても最悪裁判で情しか知らない民間人に死刑といわれ、法のプロフェッショナルである裁判官に殴りかかられ最終的にやっぱり死刑となる。
その後恩赦が与えられるが恩赦の直後にやっぱり死刑となる。余った電力で処刑される。
ですから今すぐに振込みが必要です。
指定の口座番号に母さんの善意が猛威を振るいますよ。かけがえのない地球に今できることですよ。
ここまで話すと母さんは
「やっぱり病院だね。一緒に治そう?がんばろうね。」
と呟いて電話を切った。
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