古永蘭/竜門勇気
体々をがらんと眺めれば、良し臍櫂と三つ首を垂らす獣がいる。
これは強々の家畜であり、乳祝に良く相名にわろし。
名を古永蘭。身は三尺。人の名を呼び、呼ばれると大病を患い凝物部を発しととに至る。
強々はこれを高千に馬鍬として幾里の遠方から小参を呼ばせ、捕えて食うという。
人面にして角は強靱。火縦女の鱗に氈鹿の足。
鱗は逃足に於いて裏返り、きびすには定になる。
あらわれば凶作。なれど雨は多い。
*古くは堂本弓庵が永干目に於いて、姪各を弔い珠々にさいざむとして
その両眼の糸を切り、鋲を引いた。
肉は市桜に似て甘く、二口礼箔の今に至った。
蒔締めとした甲ノ木雑林より
華日後に火翳にうつしては給ぶ為、精々が転ぶとし、客殿を興し後にさざあう。
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