現場のへその緒(3)/Giton
は自明のことなので、あえて書かないのだと思いました。
そこで、岡澤氏の本で解決しない問題は、自分で現地へ行って確かめるほかはないと思うようになりました。
しかし、そうは言っても、私の住んでいるところから岩手県の小岩井までは遠いです。新幹線で日帰りできないことはありませんが、数時間の滞在では、かかえている山のような問題点を解決する糸口すら、つかめないでしょう。
そこで、まず現在の2万5000分の1地形図に、“賢治の足跡”を振ってみることにしました。
大正時代の陸地測量部地図も、国会図書館に行けばかんたんに見ることができますが、それは5万分の1で荒く、また、一定期間ごとに測量を何度
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