【緑】こころ域 /るるりら
とつが 光が闇へと空転する景色
閃光に湧き上がる砂
この街には 人間は いなくなった
ただれた皮膚が 死んだ街に ゆらゆら ゆれて
なにもかもが
焼けただれ
あたりは色という色を失った。
それでも
ある日 ちいさな草が生え、
草の間に木が 芽吹いた。
そのひとつ ひとつの木に、
人々は 奇跡の木と 名づけた。
それらの木々は、
緑の匂いがする。
神様のような匂いがする。
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novelistの「詩人サークル 群青」の二度目の参加作品です。
課題は【緑】
http://book.geocities.jp/sosakukobo_gunjyo1/
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