【緑】こころ域 /るるりら
 
とつが 光が闇へと空転する景色
閃光に湧き上がる砂

この街には 人間は いなくなった
ただれた皮膚が 死んだ街に ゆらゆら ゆれて
なにもかもが
焼けただれ
あたりは色という色を失った。


それでも
ある日 ちいさな草が生え、
草の間に木が 芽吹いた。
そのひとつ ひとつの木に、
人々は 奇跡の木と 名づけた。

それらの木々は、
緑の匂いがする。 
神様のような匂いがする。


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novelistの「詩人サークル 群青」の二度目の参加作品です。
 課題は【緑】 
http://book.geocities.jp/sosakukobo_gunjyo1/
   グループ"「詩人サークル 群青」るるりら"
   Point(14)