砂の中の海/るるりら
 
むのです。 
海岸で 真夏だというのに桜が咲いたことがありました。
潮が悲しみにさわぐので 桜が咲いたのだと
風が 教えてくれました。

真冬だというのに 北極が凍らない日々が あったとしたら
それは 凍っていた屍が 海を恋しがるからだと
雨が 教えてくれました。
私が海を 忘れたとしても
海は私を 忘れない。
砂の音を褥に眠り、海の匂いを歌うために 私は目覚めます。




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群青メンバーの鮎風さんが、わたしの この詩に 素晴らしい音楽と画像や動画をつけてくださいました。


ぜひ 動画のほうも ご覧くださいませ。
Youtube「砂の中の海 」 http://www.youtube.com/watch?v=xsSGjS1kviU

   グループ"「詩人サークル 群青」るるりら"
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