罠/
深水遊脚
さじで湯をはじいて散らす 珈琲香 ゆで卵の白身を刻む音
万年筆への熱量ともにするふりで近付いたひと 見抜けなかった
晴れのち雨 すがりつく昔の歌を上書きし終えた土の匂い
空豆をミルクでのばし バケットを噛み切る香 延長戦に
痛みを許す契約 条件を守れず口にする愛の軽さ
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グループ"コーヒー・アンソロジー"
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