月の氷/
そらの珊瑚
餅つきに飽きて兎はナイターで月の氷を滑っています
煮詰まった砂糖が夜に冷えていきゆっくり月はべっこう飴に
おつきさま あなたの裏は永遠に知ることのない孤独でしょうか
月明かり 独り寝の子のかたわらで夢の扉をそっとひらける
アレキサンドリアの天空見上げ 浮かぶ鏡に明日を占う
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グループ"夢見る頃を過ぎても(短歌)"
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