早春賦/
そらの珊瑚
雪解けて清水は運ぶ春運ぶ
うたを謳うよ早春の賦を
言の葉の森で遊ぶよ妖精は
人見知りなりいたづらであり
薄青の空にひと刷け浅緋色
夜明けが今朝も愛をうたって
仕組みなど何も知らぬがこのときを
生きている心臓が動いてる
ひとみにはかなしみだけをうつすとも
やさしいまぶた わたくしはもつ
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グループ"夢見る頃を過ぎても(短歌)"
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