流れ星が いま落ちた (他二編)/るるりら
いまも そらを みあげる
「恋は宇宙的な活力である。」
ながれぼしが おちて
わたしは このからだに いのちを身籠った その子は
わたしが 触れられる 宇宙の可視化であり 匂いであり
わたしは その子の 餌であり玩具であり 前をゆく人になった
連綿とつづいた ほそい 命の糸が私であり
ふるえながら 恋のような情熱を絶えず放出したがっている
けれど じたばたしているときは わからない
目を閉じているときだけ 見えることがある
負けて 起きあがけず 目をとじているときだけ
恋のような情熱が
星の永遠が しずかに わたしに
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