小娘/るるりら
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き
きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなしいおくさま
かがみよ かがみ ニキビが増えたわ
ちょうどそのとき羽虫が
二万回羽ばたいて露草に とまり
ちょうどそのとき露草が
地面をはなれて
舞ったかのように 蝶が花を さがしあてた
ちょうど そのとき
おがわのせせらぎ
ちょうど そのとき
あなたの手が わたしに さしのべられる
音楽と ともに
踊りましょう
電車でいつも合うあの人
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