水へのコラージュ/
草野春心
き
見つめ
軽んじ
流れ
流れ
透明な手に
掬いとられ
時に
溢され
降り
注ぎ
ひとつの
比喩を喪い
たとえばわたしの
言葉へと
辿り
見つめ
見つめられ
無限を
映し
瞬間を
映し
貪り
吐き出し
熱に
焼かれ
浮き上がり
流れ
消え
時を
軽やかに超え
ふたたび
ある日
ひとつの
比喩が語られ
*
わたしが
みずをみるとき
みずは
わたしをみている
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