かいだんのぼる/
中川達矢
かいだん話はせなかから襲ってくるから
できるだけ大きなあしおとで踏み場をつくり
歩いていることの認識を保たせると
噂話
海から川にかえるころには
立派な尾ひれが生えて
人面魚だ、人面魚だ、と
目から鱗が落ちる(注:「目からうろこ」の語源は聖書内から)ような話は
聖書にこぞって記述されており
汚れた足を洗うようにさとされた
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グループ"10行詩"
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