瓦/草野春心
 


  昼過ぎまで 魂をみていた
  ローソンに車を停めて
  海辺の商店街で

  わたしに友達はもういなかった
  腐った犬などがわたしの腕だった
  わたしの歯が彼らの瞳だった

  言葉のかわりであるかのような一枚の瓦
  愛していた者の顔を思い出せないということ
  照明



   グループ"短詩集"
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