太陽/草野春心
タの死に顔
「もう一枚
毛布、かけてあげたら?
寒そうだから。」
部屋を包む三枚の布切れを通して
太陽の光が茫漠とした何か、何かアタタカイモノを
アナタにどぼどぼと注いでゆくだろう。
どれほど眩しくても温かくてもアナタはもう
涙をこぼせない。ココロを取り戻せない。
アナタは真っ白けだ。アナタはすっからかんだ。
アナタは生まれて生きて一人で歩いて、
ココに帰ったんだ。
でも心配しない、
で??
でも心配しない、
よ???
アナタはココに帰り、
ココで最後に
最後にボクと?
在った
次 グループ"太陽"
編 削 Point(0)