【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(4)/古月
脚光を浴びたフランス人監督、アレクサンドル・アジャの地位を不動のものにしたハリウッドデビュー作。
アメリカの田舎にはいろんなところに食人一家がいるというのはもうご承知の通りだと思うが、こちらは荒野でも森でもなく、砂漠。しかも核実験場(!)。『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』は多くの人がご覧になったかと思われるが、あれのオープニング・シーンを見ていると日本人でも本作の意味が分かりやすいんじゃないだろうか。
さて、核実験といえば放射能であり、放射能といえば被爆者である。なぜか田舎の食人一家には奇形がつきもので、血が濃いとか廃棄物汚染だとか理由は様々なのだが、本作はまあこれ、というわ
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