やまとたける/……とある蛙
自分の油断は騙し討ち
しかも、出雲の王者には
物笑いの歌まで献上し
ヲウスよヲウス
そのまま鈴鹿の野辺の土
なればさぞかし安心と
思うていたが 嘘書かれ
何にゆえ白鳥で飛翔する
それでも大和に降りきれず
河内の国まで行き過ぎる。
それからやはり飛翔して
いずくとも無く飛び去った。く
ヲウスよヲウス
報いをそのまま受けるのか
それとも父を道連れに
十四代で途切れるか
応神 継体 だれのこと
父とは とんと縁がない
ヲウスよヲウス
おまえは何のために戦ったのか
おまえは何を守りたかったのか
おまえは何を欲しかったのか
おまえは何処に帰りたいのか
おまえは何をしたいのか
おまえは誰に会いたいのか
ヲウスよヲウス
それでも
大和は国のまほろば か
大和しうるわし といえるのか。
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