【批評祭参加作品】権威と小波/atsuchan69
き何かがあるかぎり、永劫に向けてきっと詩のようなものを細々と書きつづけるのだ。それは私たちの憎むべき金銭の対義語である――生きている、そのこと自体の・・・・煌く、た、た、たどたどしい言葉の羅列である。
それらが後世に記録されるべき価値を持つか否かは、さして重要な事柄ではない。
言葉を紡ぐ・・・・いや、それ以前に「言葉を発する行為」そのものが、権力へのレジスタンスとして十分に機能するものなのだから。
――追記。
さて、詩人たちが対峙するものとは、いったい何であろうか?
詩において表現者のまえに峙つのは、多くの一般的読者なのだろうか?
否。――詩人(ジェダイ)が対峙するものとは、銀河に果てしなく拡がるダークフォース・・・・憎むべき永劫の他者、虚無そのものである。
その輝ける闇のまえでは、きっと誰もが名もなき詩人たちなのだ。
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